合理的な説明? 腎と命門
- 鍼灸

古典による記述によると
臓はみな1づつなのに どうして 腎は2つあるのか?
と言う質問に
左にあるのが、狭義の腎です。
右は命門と言いますと言って説明しています。
これはどう理解すればいいのでしょう。
命門と腎の関係(東洋医学の整理)
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腎は「先天の本」。成長・発育・生殖・老化、水分代謝、骨・歯・髪、耳、脳髄などと関わると整理されます。
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命門は多くの流派で「腎に属する陽の根っこ」「全身の陽気を温め動かす原動力」と扱われます。つまり、腎の中でも特に“温めて動かす力”の中枢として語られることが多いです。
ただし、命門を「腎の陽気だけ」と狭く固定するより、「腎の陰(精)と腎の陽(命門の火)が対になって生命活動を支える」という形で説明すると誤解が減ります。腎は冷やす/潤す要素(陰)と温める/動かす要素(陽)の両輪が必要になります。
右腎命門説について
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「左腎・右命門」という言い方は古い説として確かにありますが、現代の中医学や臨床では、命門を右腎そのものに限定せず、腎の機能系(腎陽の根、原気の根)として捉える説明が一般的です。なので「右の腎臓が命門」だと断定すると、流派差や学派差を無視した言い方になりやすいです。「古説ではそう言うが、現在は腎の陽の中枢としての概念として扱う」くらいの事になっています。
命門火衰(腎陽虚)のイメージ
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典型像は「冷え」「疲れ」「腰膝のだるさ・力が入らない」「頻尿・夜間尿」「下痢傾向(明け方に多い)」「むくみ」「性機能低下」など。
ただし、冷え=全部命門火衰ではありません。血虚、気虚、痰湿、瘀血などでも冷えっぽさは出ます。
ツボとしての命門(督脈4)
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標準的だと「第2腰椎棘突起下(L2の下縁)、正中」は言い換えると「L2とL3の間のくぼみ、背骨の真ん中」です。
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腎兪(膀胱経23)は「L2棘突起下の外方1.5寸」で、命門の左右に並ぶ関係です。
以上 たまには東洋医学的なうんちくを考えてみました。
ムネトモ鍼灸院でした。







